【読書感想】「ぼくたちは習慣で、できている」を読んだ。習慣を科学しているといってもいい

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どうも、タニアリと申します。

「今見てるテレビ番組が終わったら、洗い物をしよう」

「あとゲームで1勝したら、積んでる本を読もう」

「30分後に、勉強をはじめよう」

僕は何回同じ過ちを繰り返せば気が済むのか。

この出来もしないToDoのせいで、眠りにつく間際になって「そういえばアレできてないなぁ…」などと若干の罪悪感に包まれながら寝るわけですよ。

大抵の場合、習慣にしよう!と言われるようなことが出来ておらず、だからこそ習慣にしよう!と言われるんだろうなぁって思うんですけどね。

しかし習慣にするというのは大変難しい。

僕なんかはほとんどの事を習慣にできずに諦めてばっかりですからね。

…と、先日ふとまな板でキムチを切ったんですよ。

 

朱に染まるまな板…。

僕はこのまな板を、ああして…こうして…

 

 

ちゃんと漂白までしてたんですね。

当然のことのように思いますが、僕は自分ルールで「まな板でキムチ切ったら漂白」というものを課しているんです。

ふと、第三者視点的にこれを見れたときに「あれ?これもう習慣になったんじゃね?」って思ったんですよ。

これが習慣になるなら、他のことも習慣にならないかなー?

だから僕は読むことにしたのです。

ぼくたちは習慣で、できている

本の先頭、こんな事が書いてました。

自分は「意志が弱い」と思い込んでいる、すべての人へ

僕のことが書いてますね!!

1日で軽く読めましたが、個人的には習慣化したいのに挫折して「僕はなんてダメなんだ」ってなった時に都度開きたい本です。

習慣の本質というか、向き合い方が書かれている本でした。

習慣とするものを行う過程に人参はあるのか

よい習慣を身につけられない原因は 、人が目の前の報酬にどうしても屈服してしまうことに原因がある

すべては 「報酬 」と 「罰則 」である より

あとゲームで1勝したら、積んでる本を読む」で言えば、ゲームに興じる楽しさは「報酬」です。

また、本を読んで知識が手に入る、もしくは単純に本が面白いというのも「報酬」。

そしてゲームをやめて本を読まないと、「いつまでも読んでないな…」という後悔の念が押し寄せてくるのが「罰則」。

つまり僕はゲーム楽しい! っていう目の前の報酬に完全に屈服している事になります。

仕方ない、だってゲーム楽しいもんねー。

人間は今を生きる事に必死だった狩猟時代の頃と大きくは変わっていなくて、だからこそ目の前のものを取りたがる性質が備わっているのだそうです。

これらは研究でも明らかにされていて、何故こうも合理的でない行動をしてしまうのか、その辺りがちょっと解明されます。

意志とは感情によって左右される、というのも納得です。

だってゲーム楽しいもんねー!

楽しいという感情は、ゲームを続けるという意志をより強固にさせてると思うんですね。

これが所謂クソゲーと呼ばれる類のものであれば、僕は即座に電源を落として、本を開くに違いないですからね。(でも最近はDL版ばかりだから、すぐに違うタイトルに変えられる云々…)

習慣とするには反射的な動機が必要

デュ ーク大学の研究によると 、ぼくたちの行動のうち 4 5 %はその場の決定ではなく 、習慣だそうだ

習慣とはほとんど考えずにする行動 より

つまるところ、毎日の45%はゾンビみたいなもんって事で良いんですかね?(全然違う)

習慣とは3つの要素でてきていて、トリガー、ルーチン、報酬。

この内、僕としてトリガーが重要かと思いまして、机を見ることをトリガーとして勉強して、弁護士になった方のエピソードが理にかなってて凄い。そういう人が司法試験受かるよねー。

もう、キムチを切って、なんて低レベルなトリガーで悲しくなります…が、僕のように意志薄弱な人間でも習慣化できるチャンスがあるような気がしたのです。

ただ、まな板の報酬が僕自身、どんな報酬を得ているのかはよく分からないんですよね。

きれいになってうれぴー☆

くらいにしか思ってない。

厳密には細菌がいなくなったりしているのでしょうが、目に見えないものを強く意識する事は大変に難しいじゃないですか…。

なので、「うれぴー☆」が僕の中では結構ウェイトを占める感情で、大変よろしい脳内物質が出てるんじゃないかなと思ってます。

本によれば、いずれ「キムチ切ったら漂白できるから嬉しい」という感情になっていくそうです。

…我が家の食卓がキムチまみれにならないことだけを今は祈ります。

習慣化するための奥義といってもいい50ステップ

習慣化するまでの50ステップ。

この時点で「習慣化は簡単じゃない」とわかりますよね。

50ステップを踏まないと習慣にならない、意識的に習慣にすることのハードルの高さがステップ数でわかるー!

さて、習慣を難しくする要因として、「キリのいいところから始めようとする」というのがありました。

つまりは今すぐやろう、今日からやろう、ってことなんですが、僕が記事のど頭で挙げた例…というか僕のことなんですけど、それを見てみると

  • 「今見てるテレビ番組が終わったら、洗い物をしよう」
  • 「あとゲームで1勝したら、積んでる本を読もう」
  • 「30分後に、勉強をはじめよう」

これだよ!

キリがいいところから始めようとしてるもん!

明日の自分はスーパーマンではなく、ましてや30分後にやる気が溢れてくるなんてことはないのです。

この辺りは本当にグサグサと心に刺さってきた印象があります。

最初にやや小難しい感じのステップから入りますが、じょじょに「そりゃそうだ」と感じる項目が増えてきて、そして「だから自分は習慣化できないのか!これか!」となってくる。

個人的には、

  • やる気はやる前には出ない
  • 目標はバカバカしいほど小さく
  • 途中でやめる

が刺さりましたね。

特に「途中でやめる」に関しては納得も納得といいますか、人間の心理をよく考えて行動してらっしゃる方がいるのだな、と。

走り出しが楽だとあとはスイスイといけるのは色んなことで経験していて、そういったことを日常に落とし込めるのも、習慣にする事を考えてないと出来ないと思うんですよね。

僕なんかはさぁ…何にも考えてないからさぁ…。

まとめ!意志の力は感情なのでより明確に未来が見える目標の立て方が良い

テレビ見てから洗い物しよう

どう考えても洗い物が面倒くさくて嫌なことであると認識してますよね。

なのに、「嫌なこと」で終わりにしてしまうのって、精神衛生上如何なものなの? ってことです。

ほんの数分洗い物を先にしてしまえば、天秤にかけていたもう片方のテレビを好きなだけ見ていられるんですよ。

どう考えてもハッピーな方で終わった方がいいのに、それを選べない人の性をこの本で知れました。

そして習慣化の方法は人それぞれ、オリジナリティ溢れるものでよい! とも書かれていたので、僕は僕なりに、「ハッピーで終わる」を指標にして少しずつ習慣にできるものをしていきたいなぁと思います。

差し当たり、読書はやりたい…!

基本はKindleなので、普段から目につくところにあるのは携帯。移動中携帯を見たら読む…みたいなトリガーにしたらいけそうですね。

毎日1行を目標にして、どんなに続きが読みたくとも1時間で終了する…とか?

この辺りは試行錯誤が必要になりますが、本書にもあるようにこういう試行錯誤って単純に面白い。

「こうしたら習慣化必ずできる!」みたいなノウハウ本ではないですが習慣化するにあたってのメカニズムだったり、考え方、モチベーション向上に大変役立つ本でした!

習慣にできなくて悩んでいる方、失敗する度にこの本を読んで勇気付けられると良いと思います。