どうも、タニアリと申します。
とある悲しい事件を発端に、「折りたたみ自転車」のクランクを交換しようとする、まったくの初心者によるクランク交換備忘録。
確実に自転車屋さんに任せた方が安く上がるだろうと思うのですが、好奇心には打ち勝つことはできません。
今回は交換するにも全く知識がないので、とりあえずばらしてみよう編です。
事前にロクに調べもせずに自転車をばらそうと必死にもがく愚か者は、果たしてクランク交換までたどり着くことができるのでしょうか。
前回の悲しい事件編は以下。
https://yama-ari.net/crankchange_part1/
どうしたいのかおさらい
自転車の右側のペダルの締め付けが甘かったようで、メスねじを完全に削りきってしまっているのが本件の原因と事象でございます。ただし、原因については”恐らく”なんですけどね。
これをどうするか、交換しましょうということです。
かねてからクランク、クランクと友達のように呼称しておりますが、実際クランクって厳密にどこまでの部分をさすのかわかっていません。
とりあえずツヤツヤのメスねじを持っている、ペダルをくっつける棒の部分さえ交換できればいいのですが、どういう構造になっているのかがイマイチ分かりません。
軽くネットでクランク交換を調べてみると、ロードバイクやクロスバイクの事例ばかりですが、ギア部分と棒の部分はくっついているようなんですよね。
そうなってくると、もうギアごと取り換える(そもそもクランク交換ってそういうことなのかもしれないけれど…)必要があるわけで、じゃあ乗ってる自転車はどういう仕様なのかを確認する必要がありそうです。
今回弄る自転車は「アルブレイズ-F」
「サイクルベース あさひ」、色んなところにある気がしますが、そこのPB的な格安折りたたみ自転車…のはず。公式ページの製品情報では見つけられず、ECサイトの方には記載されていました。もうなくなっちゃったんですかね…?
格安といっても3.6万円くらいはするので、激安自転車みたいな値段ではないですが、調べてみると廉価帯の中ではアリみたいな自転車のようです。
そもそもあさひに買いに行ったときには、1.5万円の折りたたみ自転車と並んでいたわけですが、2万円の価格差の意味がよくわからず、1.5万円の自転車はそういうのがわかる人向けな商品な気がするんですよね…。安いから悪いとかではなく、なんで安いのかがわかった上で自分の使い方にあってるか判断して買う商品…玄人向けって感じといいますか。
お安い価格帯の中ではミドルレンジだけど、お高い価格帯には手も足も出ないようなところにいるのがアルブレイズなのかなと。とりあえず、わかんないんなら安全を買うという意味で予算の限り高い方ということでアルブレイズ-Fを選んでおります。
ママチャリよりは早く走れますし、とりあえずペダルが外れるまでは快適に乗り回していました。ほぼ折りたたまず、メンテナンスする時以外は屋外放置でしたが、問題は出てなさそうだったんですけどねー。
で、スペック表を件のECサイトで確認をいたしました。
スマホでぺちぺちと調べましたところ…まぁ、クランクのことなんて「ク」の字も出てこないわけでね、これだけではペダルのついてる棒部分だけを交換できるかどうかわからないですね…。
仕様がわからないならバラせばいいじゃない
ということで、もうバラしてこの目で仕様を確認、そしてそれに見合ったパーツを購入すればいいんじゃないかなと思いました。
とはいっても工具がない、どうしたものかと考えるまでもございません。
「CYCLISTS 自転車専用工具セット」を購入
どんな工具が必要であるかなんてわからないし、メンテナンスは今後自転車と付き合っていくうえで欠かすことはできません。ならば、とそれなりの物を買ってみることに。
購入した工具ですべてを賄えるのか分かりませんが、Amazonさんのチョイスになっているし、製品名は「CYCLISTS 自転車専用工具セット 23点セット シマノ対応 ツールボックス付き 自転車 組立て メンテナンス 修理 プロ向き(CT-K01) 」ということでね、プロ向きなんて書いてありますから、多分ある程度のことはできるはず。使えれば。
こんな内容物となっておりますが、どれが何でどういう用途で使うものなかがさっぱり分かりません。本来はね、こういう「プロ向け」というものはそういった用途がある程度わかる人向けであるとは思ってるんです。数がありすぎてもどれを使えばいいのかわからなければ、宝の持ち腐れですもんね。まさにそれを体現しているといっても過言ではない。
辛うじて、パンク修理の時に使用するパッチと、チェーンみたいなものがくっついてるのが後ろのギア(機械の方じゃなくて歯の方)を取り外すときに使うやつ…っていうのがぱっと見でわかるくらいですね!(なお、どう使えばいいのかはわからない模様)
ただですね、そういった内容物の豊富さ、それ以上になんかオイルまみれなのが驚きましたね。素手で触ったらもうベットベトで大変でしたから…。
工具を使用する際は手袋を必ずしなさい、とはどんな場面でもいえることではありますが、この工具セットを制作する過程で一体なにがあったのかと思うくらいにはオイルまみれ…。
まぁ…錆まみれで到着するよりは遥かにマシではありますし、そもそもそういうものなのかもしれませんしね!
クランクの取り外しにかかる
ちなみにですが、これはあくまで私が行った方法であって、正しいやり方であるかどうかはわかっておりません…。
壊れればそれもまたよし…くらいのテンションでやってます。フレームさえ無事ならいくらでも再生できるのよ!
1.クランクのボルトを外す
棒と丸いやつの中心部分にあるキャップのようなものをマイナスドライバーとかで取り去ります。
そうすると中から六角のボルトが現れるので、これをボックスレンチ(であってるかどうか)で取っちゃいます。
これはね、形状的にもすぐに使用工具がわかりましたよ!
外れた…のですが、これでクランクが外れるわけではありませんでした。
なるほど、ここで「クランク抜き」なるものが必要になるわけですね。
2.クランク抜きを使ってクランクを外す
もうほぼ油対策みたいなところありますが、手袋をしっかりと着用しております。
ねじなんだかボルトなんだかわからない、この工具がクランク抜きですね。「Crank Puller」と説明が書いてありましたが、引っ張って抜くんですかね?
…流石に使い方は調べましたけれども、なんか先端についている黒い部品?のような、キャップのようなものがありましたが、それは「ISIS」という規格のクランクを外す際に使うようなので、引っこ抜いておきました。
ボルト部分を最大限に緩めておいて、大きいオスねじ部分をクランクへ締めていきます。
ペダルレンチで回せるのですが、あんまりしゃかりきに締めなくてもいいそうです。
ある程度締めることができたら、緩めていたボルトを締めていきます。これもペダルレンチでぐいぐい締めていけます。
「え?もう大分硬いけど、このままいっていいんです?」
不安を感じるくらいにはもう締めなくていいのでは、という感じになりますが、これでクランクを押し出す?ような形になるので、ひたすら締めていって大丈夫です。
取れました。
ちなみにギアがついている側も同様の手法で抜き去っております。
チェーンがだらーんとなってしまいますが、収める術が見当たらないのでこのまま、芯みたいなところに引っ掛けておけばよろしいということにします。(BBというパーツなようで)
3.クランクを観察する
完全に一体型のようには見えないものの、まぁ取り外せるようにも見えませんよと…。
クランクアームというのが名称になるんでしょうか、軽く調べてみたんですが、そもそも右側って売ってないような気がするんです。ということは、必然的にクランク丸ごと交換する必要があるのでは…。
クランク交換のために、クランクを物色する
とりあえずバラしは終わったので、あとは実物を見ながらネットの海から規格に合いそうなものを探してみます。
本当はBBというパーツを取り出して型番なりを確認した方が確実かとは思うんですが、それはちょっと面倒なので、痛い目を見るならそれもまた仕方ないということでね、探してみることとします。
んで、折角バラしたのでよくよく観察をしてみるとですね…。
もうがっつり削られてました。
まぁね、もうバラし作業中に分かってはいたんですけどね、まさかこんな光沢が出るほどまでに削られているとは思いませんでしたよね!
このような過ちは、もう左側だけにしたい…!新しくクランクが取り付けられれば…!
いやいや、普通に危ないので左右問わずにこんな事がないようにしないといけません。
工具まで購入してやってますからね、これ以上の失敗はもう許されないと思わなければなりません。
ちょろっと調べた感じ、クランクも決して安くなさそうなので、自転車へ投資した金額の比率が本体代金に対してどんどん高くなっていってるわけです。
もう、クランクで打ち止めとしましょうや、ここいらで手を打ちましょうやと。
次回、クランクを取り付けることができるでしょうか!