iPhoneをやめてGalaxy S26にした本音の決め手は、AIで自作アプリを作る楽しさだった

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どうも、タニアリと申します。

iPhone 15 から Galaxy S26 に乗り換えた話を以前書いたんですけれども、あの記事の章9で「実はこれが本音の決め手」と書いた、AIで自分専用アプリを作る話。あれね、もう少し膨らませる価値があるな、と。

10年使ったiPhoneからGalaxy S26へ。乗り換えは思ったより簡単で、思ったより面倒くさかった話
10年以上iPhoneを使い続けた僕が、ついにGalaxy S26へ。ケーブル1本で多くは引き継げる時代になったとはいえ、iCloudキーチェーンや電子マネーには思わぬ落とし穴も。乗り換えで本当にハマる場所を、実体験ベースで全部まとめました。

なぜか。実際に動くアプリが既に何本かあって、自炊の運用も劇的に楽になって、それでもまだまだ「これも欲しい」が湧いてくる、その楽しさをもうちょっと共有したい気持ちがあるからです。というわけで、今回はそこを深堀りします。

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「ストアで売る」とかじゃない、自分のためだけのツールを作りたかった

親記事ではこんなふうに書きました。

「ストアで売るぞ!」とか「みんなに配信するぞ!」みたいな大それた話ではないんですよ。自分の生活がちょっとだけ便利になる小さなツールを、自分のためだけに作る。そういう使い方が、AIのおかげで一気にハードルが下がったわけです。

親記事「10年使ったiPhoneからGalaxy S26へ」より

これがね、本当にやってみると思っていた10倍くらい楽しいわけです。

別に「アプリ開発者」になりたいわけじゃないんですよ。家計簿が便利になればいいし、自炊が楽になればいいし、メモ環境が自分好みになればいい。それを自分の手で(と言いつつAIに大半書かせてもらいながら)作れる、っていうのが、なんだか地味に幸福度を上げてくれるんですよね。

実際に作ったもの①:自炊用のPDFスキャナー

最初に作ったのは、PDFスキャナーアプリでした。

世の中にPDFスキャナーアプリってもう死ぬほどあるんですが、これがね、無料で使うと「1日5枚まで」とか「保存は3ページまで」みたいな制限がついて、有料プランを買え買え攻撃が来るんですよ。気持ちはわかります。アプリ開発者だって食ってかなきゃいけないですからね。

ただ僕の場合、自炊(書籍を裁断してデジタル化する作業)でガッツリ枚数を使うわけです。1冊やったら100ページ単位。これを毎度月額課金で回すのもなぁ……ということで、自分で作ることにしました。

仕様はシンプルで、

  • カメラで連続撮影 → そのままPDFにまとめる
  • 枚数制限なし
  • 保存は端末ローカル+お好みでクラウドへ

これだけ。AI(後述しますが Gemini CLI)に「Androidで動く、こういうアプリの最小実装を Kotlin で書いて」とお願いしたら、骨格が30分で出てきました。それを実機で動かしながら微調整して、使えるようになるまで半日くらい。

「自分にとって必要十分な機能だけ」を切り出して作る、というのが、商用アプリと違って圧倒的に楽です。僕の用途には完璧で、それ以上の機能はいらない。

自作したPDFスキャナーアプリの画面

実際に作っているもの②:マークダウン編集アプリ

今、もう一個作成中なのが、マークダウン編集アプリです。

メモアプリって、世の中で「これが決定版」というものに一生出会えないんですよね。Bear、Obsidian、Notion、Joplin、Logseq、Simplenote……どれもいいんですけど、自分が「ここが惜しい」と思う部分が必ずある。だったら自分で作ればいいじゃないか、と。

機能としては、

  • Google Drive のフォルダを直接編集できる(同期じゃなくて直編集)
  • ファイル間のリンク([[ファイル名]] みたいな書き方で他のメモにジャンプ)

特にこのファイル間リンク、Obsidian や Logseq の影響を完全に受けてるんですけど、Android で軽くサクッと使えるのが欲しかったんですよ。

完璧なメモアプリは多分一生作れないんですけど、「自分用なので、不満が出るたびに後から改修できる」という運用ができるのが楽しい。これは市販アプリでは絶対手に入らない自由度です。

なぜAndroidなのか:Mac代金とApple Developer年会費という壁

ここで「iPhoneでも作ればいいじゃん」と思った方、その通りです。技術的にはできます。ただ、僕の場合は経済合理性で完全にAndroidに倒れました。

iOSアプリを作るには、

  • Macが必要(Xcode は macOS でしか動かない)
  • Apple Developer Program 年会費 11,800円(App Store に出すなら必須)

僕はMacを持っていません。中古でも8〜15万円、新品なら20万円超え。「iOSアプリ開発のために」買うほどの動機は、僕にはないんですよね。それに買ったとしても、年会費が継続して発生する。

一方、Android はどうか。

  • 既に持っている Windows PC で開発できる
  • Android Studio は完全無料
  • Google Play Developer Account は $25(≒3,700円)の1回払い(公開しないなら不要)
  • 開発端末は 既に手元にある Galaxy S26

つまり、追加コストほぼゼロ。これだけのコスト差があったら、もう答えは決まっています。「Mac買ってまでiOS開発したいか?」と自問して、僕はNoだったということ。

使っているAIツールは Gemini CLI(チャットじゃなくてターミナル版)

AI開発支援ツール、世の中にはChatGPT・Claude・Cursor・GitHub Copilotなどなど選択肢が山ほどあります。その中で僕が使っているのは Gemini CLI

これね、たぶん知らない人も多いと思うんですけど、Googleが公式に出している、ターミナルから直接Geminiを呼び出せるAIエージェントです。チャット画面じゃなくて、コマンドライン。

何が嬉しいかというと、

  • オープンソース(Apache 2.0)、ソースが全公開
  • Googleアカウントでログインするだけで使える
  • 無料枠が潤沢:1日1,000リクエスト、1分60リクエスト
  • ターミナル統合なので、コード書いてる流れを切らずに使える
  • ReActループ対応で、複雑なタスクも自走させられる

「コーディング中に画面を切り替えてチャットUIに行く」っていう動作が、地味にコンテキストを切るんですよ。Gemini CLI だと同じターミナルの中でAIと会話して、出してもらったコードをそのまま実行・修正のループに入れる。これがリズムを生む。

無料枠1日1,000リクエストって、個人開発レベルではまず使い切らないです。ChatGPT Plusみたいな月額課金を払わずに済んでいる、というのも地味に嬉しいポイントだったりします。

→ 詳しくは Gemini CLI 公式(Google Cloud)

ターミナルで Gemini CLI を起動した画面

開発環境はクラシック:Windows + Android Studio + USB

僕の現在の開発環境はとてもシンプルです。

  • メインPC:Windows
  • 開発ツール:Android Studio公式ダウンロード
  • 実機転送:USBケーブルで Galaxy S26 に直接転送

これだけです。

Android Studio は完全無料、Windows / Mac / Linux どこでも動きます。USBで実機につなぐと、ボタンひとつでビルドして実機にインストールできる。デバッグもログ表示もここで完結。

「環境構築が面倒で挫折」というのが個人開発あるあるなんですけど、Android Studio のインストーラーが必要なものを大体まとめて入れてくれるので、想像してたよりずっと楽でした。

自炊運用の核は NDLOCR-Lite。国立国会図書館製の優秀すぎる無料OCR

章3で自炊用PDFスキャナーの話を書きましたが、自炊で本当に大事なのはPDFを作ったあとのOCR(文字認識)です。検索可能なPDFにしないと、せっかくデジタル化しても意味が薄い。

ここで使っているのが NDLOCR-Lite国立国会図書館の NDLラボが2026年2月に公開した無料のOCRツールで、これがめちゃくちゃ強いんですよ。

  • GPU不要、普通の家庭用PCで動く
  • Windows / Mac / Linux すべて対応
  • CC BY 4.0 ライセンスで完全無料・改変も配布も自由
  • 国立国会図書館製=信頼性最強
  • GUI版(exeダブルクリック)とCLI版の両方がある
  • 英語と手書き文字も実験的サポート

精度がね、想像していた数倍良くて、おもわず「これ無料でいいんですか」と独り言が出るレベルでした。

ちなみに「だったら Galaxy S26 のカメラで直接 OCR すればいいじゃん」と思いますよね? それが、僕の感覚だとGalaxy のカメラOCR は iPhone より精度が一段劣るんですよ。これは iPhone が強すぎる、というのが正しい表現かもしれませんが。なので僕の運用は「Galaxy で撮影 → PDF にまとめる → PC で NDLOCR-Lite に流す」という、ちょっと回りくどいけど確実な手順に落ち着きました。

→ 詳しくは NDLOCR-Lite GitHub / 使い方(NDLラボ公式)

ちなみに僕は、NDLOCR-Lite を少しでも自分の運用に合うように、簡単なラッパーUIを自作して使っています。ちょっとした入出力フォルダの指定やバッチ実行を、自分のクセに合わせるだけでも体験が変わるんですよね。

NDLOCR-Lite を使いやすくするための自作ラッパーUI

これからやりたい:家計簿スプレッドシートへのレシート自動入力

僕の家計簿はずっと Google スプレッドシートで管理しているんですけど、レシートの内容を手入力するのがまぁまぁ面倒なんですよ。

今は撮ったレシート画像をAIに流して整形してもらってからコピペしているんですが、これを「撮影 → そのままスプレッドシートに行追加」までを自分のアプリで自動化したいな、と。

実装イメージは、

  • Android アプリでレシート撮影
  • 端末内でテキスト抽出(クラウドOCRでもよし)
  • AI で「日付・金額・店名・カテゴリ」に整形
  • Google Sheets API で行追加

部品としては全部揃ってる感覚があって、あとは組み立てて週末に動くものを作れたらいいなぁ、というのが直近の妄想です。

結び:「ちょっと作れる」だけで、世界はけっこう変わる

AIで「自分専用の小さなツールが作れる」って、別に大した話じゃないように見えるかもしれません。

でも実際にやってみると、「市販アプリの不満を自分で潰せる」「自分の生活リズムにツールが合わせてくれる」という、地味だけど確実な幸福感があるんですよ。プログラマーとして食べていく話じゃなくて、生活の自由度がちょっと上がる話。

iPhone でこれをやろうとすると Mac 代金+年会費の壁があって、Android なら手元の Windows PC と既に持ってる Galaxy S26 だけで始められる。これが僕が iPhone をやめた本音の決め手でした。皆さんも、何か作りたい不満があれば、ぜひ……。

今回登場した商品

Samsung Galaxy S26 256GB ブラック SIMフリー(国内正規品)

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