どうも、タニアリと申します。
ずいぶんと長いことほったらかしておりましたが、いったん最後までやっておこうということでね、そもそもなんで自転車のペダル部分と言いますか、ギアの部分と言いますか、詰まるところクランクを交換するんだっていう話じゃないですか。
学生時代の苦楽を共にして来たママチャリだって、あれだけ長い時間乗っていたにも関わらずチェーンの油差し(ただしおびただしい量のクレ5-56をぶっかけるという行為)くらいしかやって来なかったのに、ここに来て突然のパーツ交換(しかも駆動部分)です。
事の発端は事件の契機を。
右と左の区別もつかないまま迎えたクランクの取り外し作業。
案外、単純な機構であったものの、専用工具が必要になる点はハードル高めですね。
素直に自転車屋さんに持ち込む方が金銭的には安く上がりそうです。
クランクの選定
ど素人なりに一所懸命に調べてみますと、とにかく自転車には規格が多種多様にございます。
これを一朝一夕ですべてを理解するのは不可能であって、とりあえず目の前にある自転車の規格がどういったものかを判断しなければいけません。
幸いにも、ママチャリ〜エントリーレベルのスポーツバイクでは「四角軸」に適合するようなクランクから選定すれば良さそうです。
まだ考慮すべき部分もありますが、とりあえず規格の名称と実物が紐付かないことには何もできません。
すでに前回バラしは終わっているので、とりあえず本当に四角軸でいいのかどうか、見てみましょう。
なんかすっごい「四角軸」で良さそう!
この世に「四角軸」という概念がもしなかったとしても、私はこれに「四角軸」と名付けるであろう…。
そしてここからのクランク探しが長い旅路でございました…。
もともと「52T」という歯数のクランクがくっついていたわけなのですが、同じようなものを探そうと思うとまぁ見つかりません。
在庫がないパターンであれば取り寄せとかに期待もできますが、注文すらできないというパターン。
ECサイトの仕組みは良く分からないですが、もう取り扱いできない商品のページは抹消していただきたいものです…。
で、結局「四角軸」で「歯数が変わってもチェーンを調整すればOK」程度のかなり危うい認識で以下のクランクを購入いたしました。
安心のShimano製。「FC-RS200」です。
なんか商品ページを見るとClarisとか書いていて、アルブレイズのディレイラーは「Acera」というものなのでもしかしたら不適合かもしれないです…。
シングルからダブル、二枚刃に進化しました。
シフトするための機構がないのでほとんど意味をなさないですが…。まぁ、最悪”きったない油でギトギトになる覚悟をもって手で無理矢理シフトチェンジする”ことも可能なので、そりたつ壁のような坂道を登らねばならない緊急事態用に…ということで。
外側の大きいのも「50T」なので、最初からついていたものと比べると少し小さくなりました。
スピードを出すための自転車でもないですし、この程度の変化は初心者には分からないというのが相場なのできっと大丈夫でしょう。
入ります
完全に「四角軸」と思われる軸に入ります。この部分の規格に関してはクリアしているといって差し支えないでしょう。
あとは元々のクランクをガッチリと固定していたネジを用いて取り付けていきます。
取り付ける分には特殊な器具も不要なのでひたすらに、力の限り、締めてやりました。
特に難しいこともなく、ペダルを取り付けて完了です。
思ってたより取り付け作業自体は大したことないですね。使える部品を選定するまでが一番大変でした。
ただ、そもそもの発端は恐らくペダルを交換したときに締め付けが甘かったせいで、ネジ山をすべて刈り取ったうえでペダル滑落…という事態が発生していたと思うので、各所締め付けはしっかりと行っております。
合ってない気はする
完全に適合するのかどうかは判断が難しいところで、問題なく走行はできておりました。
ただ、最も重たいあるいはもっとも軽いギアに変更することでクランクから後ろへ延びるチェーンから「無理です!」という悲痛な悲鳴が聞こえるくらいには斜めになってますからね。
果たしてそれが原因であるかどうかは分からないのですが、先日はじめてチェーンが外れてしまいました。
ただ外れただけであれば良いのですが、個人的には「こんなになるの?」と思わず声が出るくらいには派手な外れ方でしてね…。
これは当時、ペダルが滑落した際に撮っていた写真なのですが、後輪のギアチェンジをする機構(ディレイラー)の部分だけ切り取っています。タイヤの中心からやや下側、白のラインが入った黒い横長と更に下側に伸びる銀色のやつを合せたやつですね。
本来はチェーンを上手いこと引っ張って調整をしてくれる役割を果たしていて、これがあるおかげでギアチェンジしてもチェーンが弛んでしまったりすることがないわけですね。
それがチェーンが外れてタイヤ回らない!と思ったらこんなことになってました。もう天地がひっくり返ってしまっている…!
もう後ろのギザギザからもチェーンが落ちてしまっているので、恐らくこんなことになっているものだと思いますが、全然タイヤ回らないじゃーんと思って、5秒くらい引き摺ったら盛大にパンク…。
クランクを交換するとこんな事が起こる…なんてことではないですが、あまりに適当にやりすぎた場合には上記のように自走不可能な状況に陥る可能性はあるかと思いますので、全体的に自己責任であることは肝に銘じておくべきですね…。
ちなみにこの自転車は駐輪場に突っ込んで、家から輪行袋持って回収してきました。肩が千切れましたので、暫く動かないままで置いておくことになりそうです…。
自転車弄りは楽しい
ディレイラーがひっくり返るという凄惨な事件が起こったりしておりますが、それに限らず走行中にバラバラになってしまう…なんていうのは極端ではありますが、場合によっては走行不可能になってしまう危険性を考えれば、やっぱり自転車を直したりいじったりするときにはお店に頼むのが何と言っても一番ではあると思います。
けど、こういうのを弄るってのがもの凄い楽しい…!
自転車もピンキリではありますが、今回の素体である「アルブレイズ-F」は3万円ちょっとで購入可能な自転車です。
乗り物弄りといえばバイクや自動車もありますが、この辺りはそもそもの本体が云十万円スタート。中古の原付を買う値段で新品が手に入るあたりは、コストの面では自転車が圧勝なんですよね。
私も今回記事にしたクランクだけではなくて、実はこの後にブレーキを少しいいものに交換したり、ギアを変えるレバー部分を交換してみたり、リアキャリアを取り付けたりと色々いじって楽しんだりしております。
駆動系は危険もあるやもですが、すごい簡単なところでベルの交換だったり、反射板をやめてちゃんとしたライトに変更するとか、簡単なところからやってみるといいかもしれません。
その作業をやる時は必然的に自転車を間近で見ますし、そうなると「汚れを拭いてやろうか…」という気分にもなって、愛着がわいてくるというものです。
結果:初心者でもクランクの交換は簡単でした
作業自体は簡単、問題は選び方…ということで、現代であればインターネットで調べることもできますし、購入したお店とかで取り寄せてもらう時に、何が適合するかを調べてもらうことだって可能かと思います。
安全面や確実性を考慮するならお店でやってもらうのが一番ですが、メンテナンスを自分でやることによって、一層の愛着が湧きますし、少しでも大切に乗ろう…って思えますよね。
たかだか3万円の自転車ではありますが、今回のクランク交換を通じて長く乗っていきたいと思っています。
誰しも、チェーンが弛んでカシャカシャ鳴ってるママチャリとか、スポーク2本くらい吹き飛んでるママチャリとか、ペダルを漕げば永遠に異音を発生させるママチャリとか、一切のメンテナンスをしなかった自転車があると思うんです。
クランクを変えるまでいかずとも、簡単なメンテナンスや小物交換で再び輝きを放ったりすると思うで、たまには乾拭きとチェーンにオイルをさしてあげてください。