どうも、タニアリと申します。
昨今、例の感染症な状況下において、家の中で過ごすことも非常に増えてまいりました。
私なんかはそんなものがあろうとなかろうと、大半の時間を家の中で過ごしてしまうわけなんですけれども、そうなってくると身体が欲しますよね、娯楽を。
なるべく安上がりで、家でできる娯楽のひとつには「ゲーム」があると思うのですが、これをパソコンでやろうと思うとなると、最近の高画質ゲームをやろうと思えば「ゲーミングPC」なるものが必要になるわけです。
いや、厳密にいえば「グラフィックボード」が搭載されたパソコン…といった方が正しいでしょうか。それなりのCPUやメモリといった基本的なスペックと、グラフィックボードが組み合わされることでゲームができるパソコンとなる訳ですね。
狭小住宅に住まう私の手元にあるのは、普遍的な(当時はそれなりの)スペックなノートPC。
これでゲームでもできないものかと思い、大変高価なアイテムを興味だけで購入するようなお話。
普通のノートPCでゲームしたい!だってそれしかないんだもの
ゲームするっていえば、ゲーミングPCです。
映像処理能力を高めて、美しいゲーム画面を滑らかに表示させることを目的としたパソコンですね。
もちろん、ゲームに特化しているというよりは映像処理が得意なパソコンっていう感じなので、ゲームしなくても映像編集とかも得意。
じゃあゲーミングPCなんて持っていないけれど、パソコンでゲームしたい!おとなしくマインスイーパーとソリティアでもやってろというのか!
ということでもなく、要はグラフィックボードさえあればできる可能性が高まるのですが、それでもノートPCはそうはいかない訳です。きほんてきに拡張できないのがノートパソコンですからね。
私の持っているノートPCは「HP Spectle x360」の2017年モデル。最高スペックのものを(あまりの高額に手を震わせながら)購入いたしましたけれど、グラフィックは内臓ですし、自らの力でグラフィックボードを取り付けることなど不可能です。なのでショボいといえばそれまで。
そんな「普通のPC」をドーピングしてグラフィック性能を強化しようぜ!っていう周辺機器が「eGPU」という外付けグラフィックボードです。
AKiTiO Node Titan
「AKiTiO Node Titan」という外付けのグラフィックボードケースを購入してみました。
「ケース」っていうくらいなので、グラフィックボードそのものは別売りではありますが、通常のデスクトップPCに挿すグラフィックボードのように、換装できるのが特徴ですね。
言うなれば「ただの箱」なんですが、それで5万円近くしますからね。ノリとテンションに身を任せたらとんでもない買い物をしてしまったわけですけれども、家に到着して思いっきり開封したのでもう後には戻れない。
この「Node」はシリーズがあるようで、
- 無印
- Titan
- Pro
となっている模様です。
無印はTitanよりも電源W数が低い設計で、Proはケースの接続端子がいっぱいついているのでHUBのようにも使える…という感じですね。ただ、W数は無印と同様みたいです。
TitanはW数が最も高いので、無印やProと比較してハイエンドなグラフィックボードを搭載しやすい機種となっております。
グラフィックボードは GeForce GTX 1660
どのグラフィックボードがいいのか…という問題は、はじめてグラフィックボードを買うにあたってすべての人がぶち当たりそうな問題ではあります。
とはいえ例えば「ゲームがやりたい!」と思えば、そのゲームの要求スペックを確認して、記載以上のものを用意すればいいわけですからね。難しくはない問題です。
Steamで一番使用率が高いのは断トツ「GeForce GTX 1060」なんですが、eGPUは性質上グラフィックボードの持つパワーをすべては使用できないので、もうちょっとグレードを上げたものがいいかなと…。
いやそもそもの前提からして「目的」が定まっていない以上、何をもって1060では不足するかの判断もなにもないのですが、気分的にはグレードをあげたいなという思いです。
というわけで調べてみたところ、「GeForce GTX 1660」が1060の後継機っぽい感じだったので、購入してみました。GIGABYTE版でございます。
ちなみに、以前自作したパソコンでも使えないかなーと思いましたが、3枚ファンのモデルでまったくサイズ的に入る余地がなかったのでこいつはeGPU専用のグラフィックボードとして生きるしかなさそうです。
取り付けると、どうやら映像出力端子類がセンターではなく、左側に寄ってしまうみたいです。
使用上には問題はなさそうですが、すべてのグラフィックボードが使えるわけではないのでご注意ください。
使用可否についてはメーカーHPでも確認が可能ですが、同じ「GTX 1660」でも多数メーカーが出しているので、すべてを網羅的に確認はできなさそうです。
長さは30cm程度なので、パソコンとNodeTitanを近距離で設置する必要があるのは注意です。
あとは適当にドライバとか入れたら勝手に認識してくれる…はずです。というのも、つなげたら機器自体は認識しているものの画面が真っ暗になってしまい、再起動したところ勝手にドライバが入ったのか何なのか認識していたという…。
そのため、導入にあたって特別作業したということもなく、再起動程度で使えるようになりました。(すべての使用環境でそうであるかはわかりません)
とりあえず素の状態でベンチマークしてみる
あまりベンチマーク等々は詳しくないのですが、いったん「ゲームがしたい」のでゲームのベンチマークを探してみます。
Youtubeでよく見るのは、軽いとされる「ドラクエ10」、重いとされる「FF15」でしょうか。FF14ベンチマークも根強い人気がありそう。
簡単に使用しているノートパソコンのスペックをご紹介しておくと、
- CPU:Core i7-8550U
- メモリ:16GB
- 内臓グラフィック:Intel UHD Graphics 620
「Intel UHD Graphics 620」と言われても、どの程度の性能であるのかは分からないんですけれども…。
CPUは最後に「U」があるので、ノートパソコン御用達の省電力版ですね。登場当時は省電力版といえどもそこそこやるやつ…みたいな感じだったようです。ゲーム用途で積極的に選ぶCPUではなかったと思いますが。
ドラクエ10 ベンチをやってみる
「最高品質」の「フルHD」、「フルスクリーン」でやってみましたが、流石に最高品質ともなると内臓GPUでは荷が勝ちすぎているようですね。ちなみに、どの程度のスコアが出れば高いスコアであるかっていうのは良く分かってません。なんとなく、1万とかが出ると「快適」なイメージ。
品質を落としたりとか、解像度を落とすことでドラクエ10なら快適に遊べそうです。
3年前といえども、伊達にi7を名乗ってはいない…ということでしょうか。
FF15 ベンチを回してみる
ちなみに「絶対に無理だろう」と思ってはおりましたが、一応FF15のベンチマークも実施したところ、そもそもベンチマークの映像が映像ではなくなる程度には重い状態です。
もうパラパラ漫画をめっちゃゆっくり見ている、のような進み具合で何度途中で断念しようと思ったか分からないくらいには時間がかかりました…。
これは品質云々では解決できなそうで、おっさん4人旅のゲームをバニラ状態なノートパソコンでプレイするのはあまりに無謀だった…という結論ですね。
AkiTiO Node Titan と GTX1660 の力でどこまでパワーアップするのか
結論からいいます。ドラクエ11、バッキバキに動作します。
スコアの伸び方が内臓GPUの時とは比にならなかったですからね。
ドラクエ11のような軽量級のゲームであれば、そもそもグラフィックボードなくても遊べてしまいそう予感すらありますが、あくまでもこれはベンチマーク。実際のプレイではどうなるか分かりませんからね、多少盛っておくにこしたことはない…いや、ドラクエ11をやるわけではないけれど。
FF15 ベンチを回してみると…?
FF15もうまくフルスクリーンになってないんですが、「軽量品質」ではあるものの「快適」判定です。実際のプレイも多少品質を犠牲にすれば普通にできそうな予感です。
そもそもノートPCでゲームしようとする人が画質にとてつもなくこだわるハズがないので、この程度でいいんじゃないかな…って思いますね。動画編集なんかでもそれなりに動きそうな感じはします。
実際に遊んでみた
パソコンのゲームで、グラフィック処理が要求されるもので、それなりに長く楽しめそうなもの…ありました、みんな大好き「モンスターハンター」です。
モンハンってベンチマークがないんですが、FF15相当のようなので、FF15が動くのであればモンハンも動くでしょう…ということで。
もうニンテンドースイッチで新作のモンハンが発表されたので、いまさら1年前の作品にお金を突っ込むのも勿体ないかなーと思いましたが、PC版MoDを入れたりとかっていう別の楽しみ方もあります…だから、いいかなって。(結局欲しかっただけ)
ちなみに内臓GPUで起動してみたところ、グラフィック設定「低」、解像度「640*480」であっても普通にすら遊べませんでした…!(仕様グラフィックスメモリが/0.13 GBになってた)
FF15相当である、ということを考えれば当然の結果ではあるでしょう。
という訳で、早速eGPUをつなげてプレイ開始です。
特に詳細に設定することなく、以下の部分だけ触っています。
- グラフィック設定:高
- 解像度設定:1920 x 1080
これにプラス、ノートパソコンのディスプレイでプレイしています。
eGPUからHDMIケーブルを伸ばしてモニターに接続した方が性能を引き出せるそうなのですが、それだとノートパソコンである意味がないですからね、少なくとも今回に関しては!
で、動作に関しては快適で普通に遊べます。
あまりに快適に遊べ過ぎてスクリーンショット時点では上位も終盤、この記事が7割くらい完成しているころにはマスターランクに突入しています。防衛隊武器が強すぎる。
数字で見ているわけではないものの、凡そ40fps以上は出ているんじゃないかなーと。
PS4のゲームよりは滑らかに動いていると思うので、やるゲームにもよるとは思うんですが、ほぼ不満のないかたちでゲームできているかと思いました。もの凄い主観ですけどね…!
所有欲を満たし、末永く使える逸品か(箱が壊れなければ)
普通にコンパクトなデスクトップPC並み、あるいはそれ以上に大きいサイズ感ではあるものの、その大きさによって、なんか凄いアイテムを手に入れた感じはするので所有欲はしっかり満たされますね。
箱さえ壊れなければ、グラフィックボードを取り換えて使えるので、考えようによってはゲーミングPCを渡り歩くよりは安上がりで済む可能性を秘めています。
ただ、案外Thunderbolt3搭載パソコンを探そうと思うとそれなりの価格帯になってくるので、コストダウンのための投資にはなり得ないかな…と思います。
MacとWindowsとでは対応しているグラフィックボードに違いがあったり、BootCamp環境下ではちょっとクセがあったりするようなので、ご自身の環境に合わせてグラフィックボードを選択する必要ありです。
ゲームに限らず、昨今は動画編集なんかも(たぶん)盛んに行われているでしょうから、そういった部分で差をつけようと思ったらグラフィックボードの出番です。
家にデスクトップパソコンを置く場所がない…という人の選択肢には決してなり得ないとは思いますが(結構デカいので)、ひとつのグラフィックボードを複数のパソコンで使用できるというのは単純なメリットかと思います。
普段は取り外しておいて、単純な作業やネットサーフィン、動画視聴、外出先で利用。ゲームや動画編集を行う時に接続…という利用シーンでの使い分けが可能になるかと思います。
グラフィックボード搭載のパソコンはどうしても大型だったり重かったり、デザインが突飛だったりしますからね。
ご家族やお友達等々と貸し借りもできますし、ゲーム用と動画や写真編集用でパソコンを分けることだってできます。
そんなシーンが果たしてあるのかどうかは些か疑問ではありますが、そういう事がしたかった!という琴線に触れることがあれば、検討してもいいかもしれません。
しかし、こういうガジェットの類は持ってるだけで自己の中に眠る満足を優しく包み込んでくれる訳なので、私としては役に立つとか立たないとか以前に、メタリックな箱が鎮座していることが単純にカッコ良くて嬉しいということをお伝えしたいと思います。
また、遅ればせながらもモンスターハンターが最高に楽しいので、やっぱり買って良かったなと思っています!!