赤ちゃんの寝室、湿度を体感で当てられますか。気づけば家中タニタだった僕の温湿度計 TT-558

生活
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どうも、タニアリと申します。

ずっと昔、一人暮らしを始めるときに、生活に必要なものを一通り買い揃えたことがありました。鍋とか、フライパンとか、体重計とか。で、何年も経ってからふと棚を眺めて気づいたんですよ。やたらとタニタが多いな、と。

体重計はタニタ。キッチンスケールもタニタ。気づけば、計るものはだいたいタニタになっていました。そして先日、温湿度計を買うときも、僕は何も考えずにタニタを選んでいたわけです。

今うちには赤ちゃんがいて、寝室の湿度がやたらと気になるお年頃でして。でも正直、湿度なんて体感じゃよく分からない。だから数値で見ることにしました。その相棒に選んだのが、タニタのTT-558という温湿度計です。お値段、¥1,899。今日はこの安い相棒の話を、少しさせてください。

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「タニタかそれ以外か」——気づけば、家中タニタだった

製品レビューの前に、まず僕とタニタの話をさせてください。これがけっこう、根が深い。

家中タニタのヘルスケア・計測アイテム

すごいイメージ図

今うちにある体重計はタニタのBC-768です。キッチンスケールはKJ-304、これもタニタ。さらに言うと、KJ-304に買い替える前に使っていたキッチンスケールもタニタでした。もう15年以上前のもので、すでに廃棄してしまったので型番すら覚えていませんが、とにかくタニタだったことだけは覚えている。

まだあります。一人暮らしのころに使っていたキッチンタイマーもタニタでしたし、家電量販店で働いていた時期があるんですが、そのとき腰につけていた歩数計もタニタでした。

……タニタが多いな?

自分では「タニタを信頼しているから」と思っていたんですが、より正確に言語化するなら信頼というより刷り込みに近い。タニタ以外のスケールを調べようとしたことがないんですよね。体重計だって、タニタ以外にどこが作っているのか、ぱっと思い浮かばないレベルでして。

……いや、今これを書きながら「オムロンとかあるじゃんね」って思い出しました。あるんですよ、ちゃんと。知ってるはずなのに、買う段になると候補にすら上がってこない。

僕は家電量販店で携帯を主に売りさばく人間であったのですが、人がいなければ遊撃することもある。特に高額商品でないなら割と気軽なので、それこそスケールなんかいろんなメーカーの製品を売っていた人間なんですよ。お客さんには「こちらのメーカーも良いですよ」なんて、したり顔で比較して見せていた側なわけで。

なのに、いざ自分が「計るもの」を買う段になると、その知識はきれいに黙り込む。比較もせず、迷いもせず、手がタニタを取る。プロぶっていた知識より、刷り込みのほうがずっと強い。僕は雰囲気で物を売っていた。

なんというか、「計るもの」「数値を出すもの」を買うとき、僕の頭の中ではいつもタニタが第一候補の席に勝手に座っているんですね。タニタか、それ以外か。その二択で世界を見ている。だから温湿度計も、当然のようにタニタになったわけです。考えて選んだというより、選ばされていた、に近いのかもしれません。

置き場所は寝室の除湿機の上。こだわりじゃなく、たまたま

うちのTT-558は、寝室に置いてあります。もっと言うと、除湿機の上に乗っかっています。

これ、別に「除湿機の真上で湿度を測ると効率的だから」みたいな高尚な理由はまったくなくて。単純に、ほかに置くところがなかったんですよ。寝室って意外と平らな面が少なくて、気づいたら除湿機の天面が一等地になっていた、というだけの話です。

山善の除湿機の上に置かれたタニタTT-558

ところがこれが、結果オーライでした。

赤ちゃんを寝かしつけるとき、僕はお布団の近くにぺたんと座るんですが、ちょうどその姿勢のとき、除湿機の上のTT-558が視界に入る位置だったんです。狙ったわけじゃないのに、寝かしつけながら自然と「今、湿度どんなもんかな」と確認できる。雑に決めた置き場所が、いちばん見やすい場所だった。世の中こんなものですよね。

寝室に置いているので、見るのはもっぱら夜です。寝かしつけのとき、自分が寝る前、それから夜中の授乳で起こされたとき。だいたいその3つのタイミングで、ぼんやりした頭のまま数字を確認している感じです。昼間はほぼ見ません。生活の中で「見るべき時間」と「見る場所」が勝手に決まってしまったわけです。

体感で、湿度65%は当てられない

目に見えない空気と湿度のイメージ

そもそも、なんで温湿度計なんて要るのか。スマホで天気も見られるこの時代に。

答えはシンプルで、僕は自分の体感を信用していないからです。

たしかに「うわ、今日ジメジメするな」というのは分かります。でもそれって、相当に湿度が高くなってからの話なんですよ。70%だ80%だという領域に入って、ようやく肌が「不快だ」と教えてくれる。じゃあ「今は65%くらいかな」みたいな繊細な感覚があるかというと、ない。まったくない。僕はそんな湿度ソムリエみたいな達人ではないわけです。

もちろん、65%くらいなら別にどうということはない、問題のない範囲なんだと思います。でも、です。赤ちゃんがいると、その「たぶん大丈夫」を自分の鈍い肌感覚に委ねるのが、どうにも落ち着かないんですよ。

たぶん、ちょっと神経質になっているんだと思います。自分ひとりで暮らしていたころなんて、部屋の湿度が何%だろうが一生気にせず生きていくタイプでしたから。エアコンだって暑くなってから慌ててつける、その程度の人間です。

それが、目の前で守るべき小さいのがすやすや寝ているとなると、急にこういう数字が気になりだす。自分には無頓着なくせに、子どものことになると途端に過保護になる。我ながら現金なものですが、これは子どもができてから知った、自分の新しい一面でした。だったらもう、その気になりだした気持ちに、ちゃんと応えられる道具を一個置いておこう、と。

本人はまだ「暑い」も「ジメジメする」も言葉にできません。だからこそ親が環境を整えてやりたいんですが、その肝心の親のセンサーが、65%も75%もまとめて「なんか湿気てるな」で片付けてしまう程度の精度しかない。だからこそ、頼りない感覚に任せず数字で見ておきたいわけです。

ちなみに、ここで「数字を信用している」と軽く書きましたが、考えてみるとこれも怪しい。表示される数字が実際どこまで合っているのか分からなければ、見える化もへったくれもないわけです。なのでTT-558をどこまで信じていいのか、公式の仕様を確かめてみました。

わかったのは、TT-558は精度をちゃんと数値で公表しているということ。湿度は「35〜75%の範囲で±5%」、温度は「0〜40℃で±1.0℃」です。一般に、家庭用の温湿度計なら温度±1℃・湿度±5%くらいが実用十分の目安とされていて、TT-558はちょうどその水準。しかも僕が気にしている60%台は、まさにこの±5%の高精度ゾーンのど真ん中なんですね。一番見たい数字が、一番正確に出る範囲に入っている。

そして、いちばん大事なのは精度を数字で言い切れること自体かもしれません。安い温湿度計には、精度をどこにも書いていないものも珍しくない。「どれくらい正確か」を明示できるのは、それを測れる作り手だからです。タニタはそもそも体重計やはかりで知られる、「測る」のが本業の計量器メーカー。タニタを選んだのは刷り込みだとさんざん言ってきましたが、こと数字の信頼に関しては、その刷り込みも案外、的を外していなかったわけです。

61%を超えたら、除湿機を回す。ただそれだけのルール

では実際に、数字を見て何をしているのか。これも拍子抜けするほど単純です。

僕のルールはひとつだけ。湿度が61%を超えていたら、除湿機を回す。それだけ。

寝かしつけのときにTT-558を見て、61%を超えていたら、足元の除湿機のスイッチをぽちっと入れる。下回っていれば、何もしない。優先順位とか細かい基準とか、そういう小難しいものは一切設けていません。前に文房具の記事でも書いたんですが、僕はルールを増やすと続かなくなる人間なので、判断は「超えてるか、超えてないか」の一本に絞っています。

例外がひとつだけあって、エアコンをつけている夜です。エアコンが動いていると、それだけで湿度がするする下がっていくんですよね。なので冷房や除湿をかけている日は、除湿機のほうはお休みタイマーを2時間にして回すことが多いです。一晩中ぶん回す必要はなくて、寝入りばなの湿気をいなしてくれれば十分、という肌感覚でそうしています。

ちなみにその足元の除湿機は、以前レビューを書いたYAMAZENのやつです。気になる方は こちらの記事 もどうぞ。あの除湿機とこのTT-558は、いわば「数字を見る係」と「数字を動かす係」の二人三脚で、うちの寝室の湿気を担当してくれているわけです。温湿度計が状況を教えてくれて、除湿機がそれに応える。この役割分担、やってみると思いのほか気持ちいいんですよ。

時計も、日付も, 温度も湿度も、ぜんぶ一目で

タニタの温湿度計TT-558の表示画面

ここまで湿度の話ばかりしてきましたが、TT-558は名前のとおり、ただの温湿度計ではありません。時計でもあり、カレンダーでもあり、アラームまで付いています。

これが、思った以上に便利なんですよ。枕元に時計を置きたい気持ちって、誰しもありますよね。夜中にふと時間を確かめたい。その時計に、ついでに温度と湿度とカレンダーまで乗っかっている。だから「温湿度計をわざわざ置く」という感覚があまりなくて、枕元の時計が、たまたま湿度も教えてくれるくらいの自然さで生活に溶け込んでいます。夜中の授乳で起きたとき、時間と湿度を同時にひと目で確認できるのは、寝ぼけ眼にはありがたい。

あと、最高・最低の温湿度を記録してくれる機能も付いています。ただこれ、正確には「リセットしてからの最高・最低」を覚えておく仕組みで、勝手に一日ごとにリセットされるわけではありません。だから「ゆうべ寝ている間にどこまで上がったか」を知りたいなら、寝る前にいったんリセットしておく、というひと手間が要るわけです。

……で、これだけ説明しておいてなんですが、僕自身はこの機能、ほとんど使っていません。そもそも最高・最低が何度だったかを、そこまで知りたいと思ったことがなくて。こまめに記録を取りたい人には便利なんでしょうけど、僕の場合は今この瞬間の数字がぱっと見えれば、それで足りてしまっているんですね。

設置の自由度も高くて、置いてよし、壁掛けしてよし、背面のマグネットで貼り付けてもよし。サイズは手のひらより少し大きいくらいで、重さも100gほど。うちみたいに「除湿機の上にとりあえず乗せる」みたいな雑な置き方でも、まったく問題なく馴染んでくれます。

タニタTT-558の裏面構造

裏側にはマグネット付き。

もうひとつ気に入っているのが、電源が単4電池1本だということ。コンセントが要らないんですよ。これ、置き場所を考えるとけっこう大きくて。電源コードに縛られないから、「いちばん見やすい場所」と「コンセントの位置」を妥協し合う必要がない。だからこそ、うちみたいに配線のことなんて何も考えず、除湿機の上にちょこんと置く、なんて雑なことができるわけです。寝室みたいにコンセントの数が限られている部屋だと、この身軽さがほんとに助かる。

これだけ載っていて¥1,899。正直、安い。高機能をうたう温湿度計は世の中にいくらでもありますが、「枕元で時間と湿度がぱっと分かって、数字が信用できる」という、僕が求めていた最低ラインを、いちばん安いところで黙って満たしてくれた感じです。

タニタを信じる者、納得の買い物

タニタを信じる者だけが救われるのです。知らんけど。

僕は今、赤ちゃんの寝室の湿度を、自分の頼りない体感ではなく、信用できる数字で見られている。61%を超えたら除湿機を回す、という単純なルールを、迷わず回せている。¥1,899でその安心が手に入るなら、刷り込みも悪くないなと思うわけです。

たかが温湿度計、されど温湿度計。湿気が気になる季節、赤ちゃんやご家族の寝室環境を「なんとなく」で済ませているなら、数字で見える化してみるのは、けっこう効きますよ。まずは安いやつから、いかがでしょうか。

……で、次に何か「計るもの」を買うとき、僕はまたタニタを選ぶんだと思います。だってもう、タニタかそれ以外か、ですからね。

タニタ 温湿度計 TT-558 GY

タニタ 温湿度計 TT-558 GY

¥1,899

参考価格(※2026-04-09時点)